ウィリアム モリスの足跡をたどる William Morris Galleryを訪ねて...


1月31日~2月11日の期間、ホームパーク福岡店では、
ウィリアム・モリスフェア―を開催しています。
それに先駆けてホームパーク社長と福岡店店長が
イギリスはロンドン、ウィリアム・モリスギャラリーを訪れました。



幼い頃から自然に囲まれた環境で育ったモリス。
その自然を愛する心と感性が、長い時を経て
今もなお愛されるデザインの根源にあります。
【Have nothing in your house that you 
do not know to be useful, or believe to be beautiful.】
美しい環境で育ちその感性を養ったモリスはビクトリア朝時代の
大量生産による安価で粗悪な品を嫌い、「役に立たないものや、
美しいと思わないものを家に置いてはならない。」と語っています。


結婚後、モリスが新婚生活を送るために建てた家、
レッドハウスは、設計から壁紙、
カーペットやタペストリーに至るまでモリス本人と
その友人たちの手によってつくられ、
【世界で一番美しい家】と称されています。


 その後モリスは同じような思想を持つ仲間とともに
【モリス商会】を立ち上げ、装飾にこだわった
書籍(ケルムスコット・プレス)や壁紙や家具、
ステンドグラスなどのインテリア製品を制作しました。
 また、モリスは芸術と日常生活の統合を目指して一般の
民衆にもこういったものが届くことを目指しました。
ですが質の高さを追求したために 高価なものになってしまい、
結果的に富裕層にしか行き渡らなかったことで当時は批判も多かったようです。
しかしその考えは他国を含め多くの美術や工芸に影響を与え、
同じような思想をもつ工房やアトリエが生まれ
【アーツアンドクラフツ運動】として発展していくきっかけとなりました。


モリスが最初に手掛けたデザイン【Trellis】【Fruit】【Daisy】
紙と鉛筆、そして水性インクを使ってデザインされています。
自然の草木や花をモチーフにした生き生きとしたデザインが
特徴的なモリスのデザインの原点です。 
そのデザインへのこだわりは今日でも受け継がれています。


実際にプリントに使われた木版。
当時はこの木版と天然染料のインクを使って制作を行っていました。
ひとつのデザインを作るのに50個以上の木版を使うことも多かったようです。

 

【シンプルさは洗練の土台である】と語ったモリス。
上画像左側が当時流行していたデザイン、
右側がモリスの推し進めたデザインです。華やかであること、
豪華絢爛であることに焦点が当たっていた時代の中で、
素朴さや素材感にこだわったモリスの世界は、
今でこそ世界中に根強いファンを多く持っていますが、
当時としては少しだけ奇抜なアイデアだったのかもしれませんね。
流行に左右されずその思いを貫いたウィリアム・モリス。
その信念が150年以上を経た今も世界中の人々に愛される所以かもしれません。

現在、ホームパーク福岡店ではウィリアム・モリスフェア―を開催しています。
アンティークの椅子にモリスの生地を張ったものや、
ベッドスプレッド、クッションなどの小物も充実しています。もちろん、カーテンや壁紙のご相談も承っております。この機会に、ウィリアム・モリスの
世界観をおうちに取り入れてみてはいかがでしょうか?
ショップサイトに商品も掲載しておりますのでお気軽にお問合せください。


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